びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

金色のコルダ 大学生編 (5)

 いちおう、本編は完結。めちゃくちゃ甘かった。「砂を吐く」という表現がぴったりなくらい…。月森×香穂子は勿論、土浦と月森も、そりゃあもう甘かった…。

 別の意味で衝撃的な展開が待っていました。

 

 今回の記事とはまったく関係ありませんが、前回のコルダの記事を確認したら「十二国記」の短編プレゼントのことを書いていました。さすがにネタバレを含むので内容については書きませんが、久し振りに昔のシリーズに近い感覚で読めた気がします。素直に面白かったです。早く短編集出ないかな。

 

□第17話

 月森を追って、ウィーンまでやって来た香穂子と男性連中。

 志水と二人きりになった…と思いきや、あっさり柚木・火原と合流。柚木は香穂子に「月森のどこが好きなのか」と問いかける。香穂子は「今から思えば一目惚れだった」と答える。

 一方、偶然出会った土浦は月森に香穂子へ放った言葉の真意を問う。月森の本心を知った土浦は月森に「ちゃんと言わないと伝わらない」と伝える。

 仲間たちの後押しもあり、香穂子と月森は再会する。

 志水と香穂子の間に何かあると思ったら、まったく何もありませんでした。月森は土浦に対してはわりと本心を言っています。その都度居た堪れない気持ちになっている土浦が面白い。月森は土浦のこと、香穂子の次に好きだと思います。

□第18話

 香穂子と月森はようやくお互いの想いを告げ、両想いであることを確認する。そして、月森は今度は自分が会いに行く、と言う。

 とにかく甘い。二人を見守り、待つ仲間たちが面白い。柚木がものすごく現実的。よかったね、火原。二人がちゃんと帰って来て。

□第19話

 天羽・冬海に晴れて両想いになったことを報告。

 時は過ぎ、香穂子は三年になり、柚木と火原は卒業を迎える。約束通り香穂子に会いに来た月森に、香穂子は「ウィーンに留学する」と伝える。

 うーん…。漫画版の天羽は香穂子の親友というより、土浦の相談役みたいで、ちょっと微妙。むしろ、天羽→土浦みたいな気がする。冬海は存在感ないしな…。月森はメールをすることを覚えたらしいです(それまではエアメールオンリー)。

□第20話

 香穂子がウィーンに来て4年後。香穂子は2年ぶりに月森とともに日本へ帰国する。柚木のパーティーに仲間たちとともに招待されていた。パーティーの後、仲間だけの2次会の場で、月森と香穂子は婚約することを伝える。それを聞いた仲間たちは、揶揄いながらも祝福するのだった。

 その後二人きりになった月森と香穂子は変わらない愛を伝え合っていた。

 本当、天羽、冬海、加地はどうなったんだ。まあ、漫画版の場合、2の要素はおまけみたいなもんで、無印版が基になっている感じなので仕方がないのかもしれませんが。それでも、せめて天羽と冬海はパーティーに招待されて欲しかった。土浦、志水、柚木、火原のその後はあったけど、それ以外の主要キャラについては全く言及されていなかったのが残念でした。

 そういえば志水の身長がめちゃくちゃ伸びたみたいです(土浦と同じくらい?)。

 

 

 主要攻略キャラ以外の扱いはぞんざいでしたが、月森と香穂子の恋愛を中心に考えると、しっかりハッピーエンドを迎えられてよかったです。最初から最後までぶれずに月森を追いかける香穂子にも好感が持てました。何よりも、香穂子がヴァイオリニストとしてしっかり歩んでいるのがよかったです。正統派月森ルートだと思いました。アンコールのエンディングから繋がっている感じですね。やっぱり月森ルートは、ヴァイオリニストとして頑張る香穂子でないとだめだと思います。

 高校生編の頃からですが、柚木は香穂子のサポート、土浦は月森のサポートという役割がはっきりしているなと感じました。火原は本当にいい人。志水は…(人に対しては)香穂子しか見てません。

 天羽や冬海の存在が抹殺されていたことはともかくとして、柚木のセリフにあったように「歩む道は多少違っても いつだって会えるさ」という彼らの絆は、香穂子や仲間たちにとって本当の宝物だと思いました。アンコールのラストが甦ります(あのエンディングがめちゃくちゃ好きなんです)。本当に、彼らにとって、とても大切なものを与えてくれたあの時間がとても愛おしいです。リリに感謝ですね。またやりたいな、コルダ。今はもう、クリアするのに年単位で掛かりそうですが。

 

 今回、これで最後ではないのです。完結はしましたが、まさかのマルチエンディング編に突入するみたいです。公式サイト見た時、「柚木編」てあったので何かと思っていたら、そういうことだったんですね。サブキャラたちについても何かしらあればいいなと思います(冬海はメインキャラだと思います)。