びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

金色のコルダ 大学生編 (3)

 コルダ大学生編の3巻目です。さらにカオスな展開になってきました。

 全然関係ありませんが、一緒に購入した「ロマンティック・キラー」が面白かったです(コルダとまあまあ近いジャンル(?)のラブコメ。無料漫画サイトで読んで続きが気になったので買ってみた。2巻は電子版しか販売されないらしい…)。

 □第9話

 柚木メイン。柚木との練習のあと、ありえないスケールのデート。

 いつも通りの2人でした。他のメンバーとの違いにモヤモヤする柚木に、自分の気持ちを素直にぶつける香穂子。一番恋人っぽいことをしているのって、柚木×香穂子だと思います。

□第10話

 志水メイン。志水のテレビ番組出演に付き添う香穂子。成り行きで香穂子もテレビで演奏する羽目になる。

 たぶん初めての恋愛的な意味での志水メインの回。志水が楽曲提供したアイドルユニットの女の子たち、さすがに素人相手に「オバサン」はないだろうよ…。さばさばしていい子たちだとは思うんですが。志水は香穂子で釣れば何でも言うこときいてくれそうです。愛情表現がストレートな分、恐いものなしです。

□第11話

 土浦メイン。自信を持てない香穂子を土浦が励ます。

 前回のテレビ出演は、大学内でも話題になったようです。そしてやっかみの声があちこちから聞こえてきます。…まあ、マンガ版香穂子は容姿も演奏技術も普通、という設定なので、容姿にも才能にも恵まれたあのメンツと親しいということは、それはもう嫉妬の対象になってしまうのでしょう。ちなみに土浦が香穂子のテレビ出演を知ったのは、雅→柚木→火原→土浦という流れらしいです。冬海ちゃんは天羽さん(←きっと見ている)から連絡入ったと信じています。

 土浦の場合、他と違って月森のことも大切なぶん、ちょっと複雑です。香穂子を取り巻く状況をある程度把握していて、自分も香穂子が好きで、でも月森のことも心配して。いい人なんだけどなあ…。気の毒。

□第12話

 全員で練習。志水が更に難易度を上げるが、彼の期待に応える決意をする。男メンバー全員が香穂子を好きだということをお互い知る(香穂子は当然知らない)。

 おお…。わかっていたことですが、お互いが恋のライバルであることがはっきりしました。このメンバーのすごいところは、音楽の絆がそれを上回るところだと思います。それから、冬海がやはり参加できないのはものすごく残念でした。

 

■月森・・・登場せず。存在だけはちらほら。香穂子だけでなく、他のメンバーの中でも絶対的な存在。

■土浦・・・気苦労が多い。香穂子に一番近い距離にいるが、恋愛的な意味では一番遠いかもしれない。

■志水・・・香穂子にやっと(?)男性として意識された気がする。志水は香穂子が誰を好きでも気にしないと思う。

■火原・・・一番にぶい。他のメンバーも香穂子を好きなことを知って大混乱。香穂子が月森を好きなことをよくわかっているので、関係が変わることはなさそう。

■柚木・・・香穂子に対する気持ちが引き返せないところまで来た…といったところか。香穂子の気持ちを知っていても、それを覆すことに躊躇いを感じないと思う。

■加地・・・一切登場せず。

■冬海・・・コンサートに参加できない。

■天羽・・・一切登場せず。

■金澤・・・存在だけ。

■王崎・・・一切登場せず。…今後登場することってあるのだろうか。

 

 なんとなく展開が雑な気がしました。続編だし、こんなものなのか…??キャラクターが増えたわけでもないし(むしろ減った)。

 高校生の時と違い、全員メインの回があります。そういった点では各キャラのファンにとっては嬉しいのかもしれないですね。香穂子との関係自体は高校の頃からの延長線上にあるので、大きな変化はありません。一部のキャラはより親密になったと思いますが。ただ、いちおう月森とは両想いになったという前提がある以上、香穂子のキャラが微妙に感じてしまいました。今のところ、香穂子を月森から奪い取るなら柚木だと思います。

 香穂子の技術について。楽器屋のおじさんが上手くなったといっているので、実際はかなり上達していると思われます。香穂子がしょっちゅう落ち込むのは、才能あふれる人がそばにいすぎたせいで理想が高くなって、よけいに自信が持てないだけなのでしょうか。そうであってほしい。卓越した技術は持ってなくてもいいから、一般人が「日野さんのヴァイオリンが聴きたい」と思うような唯一無二の存在であってほしいと思います。

 それにしても女友だちの扱いが相変わらずぞんざい…。冬海・天羽がほとんど出てこないのが寂しいです。というか、天羽の場合親友と呼べるほど香穂子と仲の良いイメージがない;

 どうか最終話までに月森・冬海(・加地)も入って全員での演奏がありますように。高校生編でもなかったので、ぜひ!!