びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

十二国記新刊

 今回もちゃんと発売日に買いました。休みだったにもかかわらず電車に乗って本屋さんに行きました。こんな風に発売日が待ち遠しいと感じるのは久し振りです。

 前作がものすごく気になるところで終わっていたので、はやく結末を知りたかった。いちおう読み終わりましたが、やはりシリーズの最初から読み直した方がいいと思いました。

 発売直後なのでネタバレは控えますが、いちおう一区切りはついていました。十年以上気になっていた件については(とりあえず)解決しました。作中の伏線がある程度回収されていたのもよかったです(急ぎ足で読んだため見落としも多いと思います)。琅燦の思惑などは結局わからずじまいでしたが。とにかく先が気になるところです。このシリーズの終着点がどこにあるのかは分かりませんが、過去作の伏線などはすべて回収してほしいと思います(あまり覚えていないけど)。

 4巻の印象は、「闇」→「絶望」→「安堵」→「絶望→収束」。2巻ラストが絶望のどん底だったこともあり、3巻で希望の光が見えてほっとしたのも束の間、4巻終盤付近までほぼ絶望。全体的に暗闇を歩いている感じでした。終盤付近まで厳しい状況が延々と続いたのに対して、ラストはやや駆け足だった気がします。残りページ数が少なくなってくると本当にちゃんと終わるのかと思いました。終盤は読んでいてつらかった。急ぎ足で読んでいても泣きそうになりました。希望のある最後でしたが、欲を言えばもうちょっとここらへんのボリュームが欲しかったです。

 そういえば、回生という少年が活躍すると思っていたら、全然そんなことありませんでした。あと、供物をしていた親子、どうなったんでしょう。

 来年には短編集が出るみたいなので、消化不良だったところが補填されていたらいいな。続編についてはいつ出るかわからないけれど、延麒が言うようにまた陽子や景麒にも登場してほしいです。

 しばらくは無理ですが、時間が出来たら全巻丁寧に読み直します。もうちょっときっちり今作が理解できるはず。