びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

最近読んだ本

 ニュースで報道されている台風の被害に衝撃を受けました。被災された方が一日でも早く元の生活に戻ることができるよう願っています。

 

 

「赤い指」

 久し振りの加賀刑事の作品。普通の人が過ちを犯すまでの過程がリアル。ただ事件の終息についてはやや微妙な気持ちになりました。最後の父と息子の別れの場面は、加賀刑事らしい感じでよかったです。

 

「白銀の墟 玄の月 一・二巻」

 十二国記の新刊を仕事帰りに買って、日曜日にほぼ1日使って読みました。先が気になりすぎて、とりあえずザーッと流し読みにはなりましたが。時間があれば以前の作品を遡って全部読んでから読み直そうと思います。面白さが全然違うはず。

 前作を読んだのがかなり前なので、やっぱりうろ覚えのところが多かった。ただ当時も早く戴の件が解決してほしいと、続刊を心待ちにしていました。まさかこんなに待つとは思っていませんでしたが。

 解決までは程遠いとはいえ、ゆっくりと前に進んでいる感じでした。全体的に謎が多く、作中でも表現されていたことですが霧がかったような、そんな感覚です。最後は気持ちが着いていけないというか、整理できないので、とにかく先を読みたいです。

 あまり内容のことを書くのも憚られるのですが、特に印象に残ったのは回生という少年です。大人たちが中心となっている物語の中で、少年らしいまっすぐな心を持つ彼が今後どう動いて行くのかが気になります。なんとなく彼の存在は十二国記らしいなと思いました。