びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

オズまとめ(5)その他のキャラクター

 印象に残ったキャラクターなど。

 

■□■□旅の仲間・協力者■□■□

□ 北の魔女(オズの魔法使い

 よい魔女。あまり強い力は持っていないらしい。ドロシーの旅立ちに加護を与えてくれた。結構重要人物だと思っていたら、存在自体忘れられたのではという扱いに。「オズへつづく道」を最後に一切登場しなくなった。この人も魔法を禁じられたのだろうか。

□ 野ネズミの女王(オズの魔法使い・オズの虹の国)

 色々旅先で助けてくれる。もっと登場してほしかった。

□ ゼブ(とジム)(オズと不思議な地下の国)

 おとぎの国へ行って外の世界を選んだ唯一のキャラ。ゼブが大人になった時、オズへ行ったことを遠い夢だったと思うのだろうか。

□ チチチ・フーチュー(オズのチクタク)

 神様みたいな人(妖精だけど)。感情を持たない絶対的な支配者。もう一回くらい登場してほしかった。

□ オーク(オズのかかし)

 不思議な飛行生物。軽いけど義理堅いかっこいいキャラ。ずっと登場すると思っていたら、故郷へ帰っていった。

□ リンキティンク(オズのリンキティンク)

 インガが優等生的な主人公だったこともあり、リンキティンクの方がインパクトが強かった。

□ ケーキ(オズの消えたプリンセス)

 自分を最優先するとても素直な女性。

□ ラベンダー・グマ(オズの消えたプリンセス)

 不思議な魔法(のアイテム)を使うクマ。テディベアの妖精とか魂とかだと思う。

□ ウート(オズのブリキの木樵り)

 流れ者の少年。あちこちを放浪している。木樵りとかかしの旅に付き合ったせいで、散々な目に遭った。

□ ニミー・エイミー(オズのブリキの木樵り)

 合理的(?)でかなり独特な思想の持主。かなりの美人。ブリキの木樵りの元婚約者。魔女に虐げられていたか弱い女性かと思いきや、ものすごく逞しい精神力を持っていた。

□ クー・クリップ(オズのブリキの木樵り)

 ニック・チョッパーとファイター大尉をブリキ人間にした職人。おまけに2人の身体のパーツを使って合成人間を作った。倫理的にはギリギリな感じがする。

□ ググ王(オズの魔法くらべ)

 シリーズでは珍しくちゃんとした支配者。

□ エルヴィック(オズのグリンダ)

 好青年。オズでは変な人が多いので、こういった人の方が珍しい。

 

■□■□悪者たち■□■□

■ 西の魔女(オズの魔法使い

 水が弱点。どうやって生きていたのか。

■ モンビ(オズの虹の国など)

 諸悪の根源。オズマを少年に変えてずっと育てていた。魔法の力を失い、たぶんオズマに老後の面倒はみてもらっている…はず。

■ ノーム王(ロークワット/ラゲドー)(オズのオズマ姫など)

 シリーズ最大の悪者。ドロシーとオズマにやられたことを根に持ち、常に復讐を企んでいる。が、特別な力を持っているわけではないため、いつも失敗している。

■ ガフ (オズのエメラルドの都)

 「オズのエメラルドの都」ではロークワットより目立っていた。悪事のためならどんな苦労も惜しまない。

■ カリコ(現ノーム王)(オズのエメラルドの都など)

 ラゲドーに比べてまともな支配者。打算的で非情なところがある。

■ ゴス・コル夫妻(オズのリンキティンク)

 野蛮な略奪者の長。船が難破したらしいので、たぶん死亡。

■ ウグ(オズの消えたプリンセス)

 オズマを誘拐したりオズ国内の魔法のアイテムを盗んだりと、オズの国を密かに危機に陥れた魔術師。ドロシーに敗れ、自らへの罰としてハトの姿でいることを選んだ。

■ ミセス・ユープ(オズのブリキの木樵り)

 存在自体がホラーみたいな魔女(の一種)。いちおう無害なものになったらしいが…。

■ キキ・アルー(オズの魔法くらべ)

 ラゲドーに協力している少年。変身の魔法が使える。利己的で苦労が嫌い、人を信用しない、意地悪など、いいところが一切描かれていない。小悪党。

 

■□キャラクターについて■□

 ドロシーが一番ふつうの女の子といったイメージで、オズマがものすごく特別な存在として描かれているのが対照的。トロットやベッツィを含め、女の子たちが仲が良いのは微笑ましいです。

 女の子たちは冒険においてそこまで成長を遂げた印象がなかった一方、男の子たちの方(オジョやインガ)は冒険を通してすごく成長したと思います。

 子どもたちに対して、グリンダは導く人、魔法使いは寄り添う人、ヘンリーおじさんやキャプテン・ビルは見守る人、エムおばさんは迎える人な印象でした。モジャボロは純粋で子どもたちに近い目線の人ですが、それでもちゃんと大人として子どもたちを見ています。

 人間以外のキャラクターたちは、大人でも子供でもない感じです。彼らは常識にとらわれない独特の価値観を持っていますが、友だちを大切にすることだけは共通しています。基本的にはみんなおおらかで、自分との違いが許容できる心の広さがあるため、言い合いになっても極端な仲違いにならないのでしょう。

 オズシリーズには色々な悪者たちが登場しましたが、迷惑度からいうとラゲドーが一番かと思います。ミセス・ユープやウグも厄介でしたが、「オズのグリンダ」に登場したクーイーオーはある意味もっとも難敵だったかもしれません。物語途中で自滅しましたが、その後も有能な魔法使いたちを苦しめたわけですから。