びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

オズ絵+キャラクターメモ(3)

 オズキャラメモ3回目。後から読み直すと、色々間違っていたことに気付く。

 

■ モジャボロ

 ひげはモジャモジャ、身なりはボサボサでボロボロ、目だけはキラキラしていて気だてはよさそう。<愛の磁石(ラヴ・マグネット)>を持っている。(「オズへつづく道」)

 サテンをボサボサに切った房飾りがいっぱいついていて、うしろは切り尾になっている上等の絹の上着を着ている。ひげはボウボウで、髪はボサボサ、やさしい人柄で、声もおだやか。(「オズのエメラルドの都」)

 大男、ヒゲも眉も髪もモジャモジャ、目は牝牛のようにやさしい、青い目。緑色のビロードの帽子(宝石をちりばめたバンドがついているが、縁はボサボサ)。衿もとには上等なレースをつけているが、これも縁がギザギザ。袖口や裾をボサボサに切りほぐし、ダイヤモンドのボタンを付けたコート。ビロードのひざ丈ズボンのひざの部分には、宝石をあしらったバックルがついていて、その下の裾まわりはボサボサに切ってある。胸にはドロシー(王女)の肖像を浮き彫りにした円形のペンダントをかけている。(「オズのつぎはぎ娘」)。

 登場するごとに衣装が派手になっている気がする。「オズのチクタク」では服装について何も書かれていない。最初目は茶色にしていたが、実は青だった。<愛の磁石>について、馬の蹄鉄に似た金物、褐色で光沢がなく、あまりきれいじゃない。(「オズへつづく道」)…とあったんですが、「オズのチクタク」では、馬蹄形をした小さな銀の磁石とありました。<愛の磁石>ということで、勝手にハート型をイメージして作っていたため、これも修正しました。

■ ボタン・ブライト

 水兵服の小さな男の子。まるくてぽっちゃりした顔、大きくて、青くて、一途な目。かわいい巻き毛がふさふさした頭。リボンに金色の錨(いかり)がついた水兵帽、ズボンは長くてベル・ボトム、ブラウスの幅広い襟の隅にも金色の錨。(「オズへつづく道」)

 茶色のビロードの上着とニッカポッカ、茶色のストッキング、飾り止め金のついた靴、胸にフリルのついたブルーのブラウス。(「オズのかかし」)

 「オズの消えたプリンセス」ではマンチキン風の格好をしていた(オジョと色違いのおそろい)。

■ ポリクローム

 かがやくばかりに美しい少女。

 織り上げたクモの巣を思わせるフワフワの、流れるような長衣(ローブ)は、淡いスミレ色、バラ色、トパーズ色、オリーヴ色、空色、白が彩りよくまじり合った、ほんのりとした縞模様。金糸にも似た髪は、どこも髪留めやリボンで押さえられることなく、自然のままに、ただよう雲のように身体を包んでいる。スミレ色の目。

 背丈はドロシーくらいだが、ドロシーよりほっそりしている。年齢もドロシーくらいに見える。

 どうでもいいが、「オズへつづく道」でモジャボロとポリクロームは出会っていたにもかかわらず、どういうわけか「オズのチクタク」では初対面のような反応。お互い一度見たら忘れられないような風貌だと思うが…。

 

■ オジョ

 青い絹のストッキングに、金のバックルが裾についた、ひざ丈の青いズボン、ひだ飾りのある青い胴着、黄金の縁取りがしてある薄青のジャケット。靴は青い皮革で、爪先が上向きにとんがっている。帽子は、広い丸縁のとんがり帽。その縁のまわりに、黄金の小鈴がずらりと並んでいて、動くとチリリ、チリリとかわいい音をたてる。マンチキンの郷土衣装だとか。

 少年としか書いていないので、年齢は不明。ボタン・ブライトよりは年上で、オズマよりは年下だと思われる。

■ スクラップス

 体はツギハギふとん、その上からツギハギのスカートと、ポケット付きのエプロン(上から下まで同じ派手な材料で固められている)。爪先のとがった赤い革靴、黄金の爪。髪は茶色の毛糸にして、数本のこざっぱりした三つ編みに結って首のところに垂らしている。目はズボン吊りどめの銀色のボタンで、黒い糸で縫い付けているのでその部分が瞳になっている。耳は薄い黄金の板。口は細い切れ目を入れて、真珠を二列に縫い付けて歯とし、赤いプラシ天の布を舌に。顔は片頬は黄色、もう一方が赤、あごは青で、額は紫。つめ綿をもり上げて作った鼻は、目の覚めるような黄色。

 彼女の脳は色々な種類の<脳ミソの素>を調合されたもの(博士が調合したものに後からオジョやマーゴロットが適当に足したため、デタラメな調合となってしまった)。

■ ガラスのネコ(バングル)

 ガラス製の美しいネコ。全身が透きとおっている。宝石のようなちいちゃなピンク色の玉のかたまり(脳)、血のように紅いルビーの心臓、両目は二個の大きなエメラルド。シッポは糸ガラス。

■ ウージイ

 からだ中、どこもかしこも、四角と、たいらな表面と、角からできている。頭は真四角で、子供があそぶ積み木のよう。耳はないが、頭の上のほうの隅にある二つの穴で物音を聞く。四角い顔のまんなかにある鼻はペシャンコで、口は顔の下の端がパクパクするようになっている。胴体は頭よりずっと大きく、やはり積み木型で、タテヨコが顔の二倍ある。シッポは四角くて、太くて、ピンとおっ立っていて、四本の脚も、おなじようにそれぞれが四角。全身の皮は、ぶあつくて、すべすべしているが、シッポの先のほかは毛が一本もない。シッポの先には、固くて太い毛が、三本生えている。からだの色は濃い青で、顔の表情というのが、猛々しくもおそろしくもなく、どっちかというと愛嬌があって剽軽(ひょうきん)。

 座るときは蝶番でもついているように後脚を折りたたんで坐る。

 

 ポリクロームの髪は長いと思います。儚い印象なので(性格はそんなに儚くない)、水彩画風のイラストが合ってそう。

 オジョは何度作り直しても微妙な出来に。最終的には諦めました。ウージイはムシノスケと同様に、細かく描写されているわりには想像しづらかったです。本の挿絵では本当に積み木っぽかったです。挿絵のスクラップスは本当にイメージ通り。色合いもきれいです。

 ガラスのネコは無生物でありながら、脳と心臓を持っています。勇気を持っているかというと、そんなことはないけれど、少なくとも臆病ではないので(どっちかというと恐いもの知らず)、ライオンの欲しいものも持っているともいえます。彼女は、かかし、木樵り、ライオンが願っていたものをすべて持っているという、非常に恵まれたキャラクターだと思いました。