今更ですが、おさらいで。オズシリーズの基本情報(?)というか、自分の備忘録。思った以上に長くなったので途中で切って分けました。
■□■□作品一覧■□■□
* ゲスト=その作品だけのメインキャラ(あくまでも私の主観なので、微妙なところもあるかと)。二度と他作品には出てこない。
太文字は主人公。
1. The Wonderful Wizard of Oz(1900)『オズの魔法使い』(1)
とても有名な第1作目。ドロシーとその仲間たちがそれぞれの場所へと帰るまで。
初:ドロシー、トト、かかし、ブリキの木樵り、臆病ライオン、魔法使い、グリンダ
敵:西の魔女
2. The Marvelous Land of Oz(1904)『オズの虹の国』(2)
王都奪還。オズマがオズの正統な支配者となる。
初:オズマ(チップ)、ジャック、木挽き台の馬、ムシノスケ、ジンジャー、ジェリア・ジャム
敵:モンビ、ジンジャー
3. Ozma of Oz(1907)『オズのオズマ姫』(3)
ドロシーとオズマの出会い編。ノーム王も初登場。エヴ王家を救うお話。
初:ビリーナ(黄色いメンドリ)、チクタク、腹ぺこタイガー、オンビー・アンビー
敵:ノーム王(ロークワット)
ゲスト:エヴ王家の者
4. Dorothy and the Wizard in Oz(1908)『オズと不思議な地下の国』(9)
ドロシーとオズ(魔法使い)の再会。不思議な国での旅。
初:ユリカ(ピンクのコネコ)
ゲスト:ゼブ、ジム
5. The Road to Oz(1909)『オズへつづく道』(10)
ドロシーがオズマの誕生日パーティーに招待される。
初:モジャボロ、ボタン・ブライト、ポリクローム
ゲスト:作者(ボーム)の別作品の登場人物たち
6. The Emerald City of Oz(1910)『オズのエメラルドの都』(4)
ドロシーたち一家がオズへ移住。ドロシーたちのオズ旅行の裏で企てられるノーム王の復讐。
敵:ノーム王(ロークワット)
7. The Patchwork Girl of Oz(1913)『オズのつぎはぎ娘』(5)
オジョが石像となったおじさんを助けるために旅立つ。
初:オジョ、スクラップス、ガラスのネコ(バングル)、ウージイ
8. Tik-tok of Oz(1914)『オズのチクタク』(6)
ベッツィが弟を探すモジャボロとともノームの国を冒険する。
初:ベッツィ、ハンク
ゲスト:バラの王女(オズガ)、アン女王、ヤスリのジョー、クオックス
敵:ノーム王(ラゲドー(=ロークワット))
9. The Scarecrow of Oz(1915)『オズのかかし』(7)
トロットとキャプテン・ビルが色々な不思議の国を冒険する。
初:トロット、キャプテン・ビル
ゲスト:オーク、(グロリア、ポン)
敵:レイコク王、カッタメ
10.Rinkitink in Oz(1916)『オズのリンキティンク』(11)
国を滅ぼされた王子が奪われたものを取り戻すために旅立つ。
ゲスト:インガ王子、リンキティンク王、ビルビル
敵:ゴス王、コル女王、ノーム王(カリコ)
11.The Lost Princess of Oz(1917)『オズの消えたプリンセス』(12)
行方不明となったオズマを救出し、奪われた魔法を取り戻す。
初:カエルマン
ゲスト:ケーキ、ラベンダー・グマ
敵:ウグ
12.The Tin Woodman of Oz(1918)『オズのブリキの木樵り』(8)
ブリキの木樵りが元婚約者に会いに行く。
ゲスト:ウート、ファイター大尉
敵:ミセス・ユープ
13.The Magic of Oz(1919)『オズの魔法くらべ』(13)
オズマの誕生日プレゼントを手に入れる冒険の裏で企てられるラゲドーの復讐。
ゲスト:ググ王、ググの森の動物たち
敵:キキ、ラゲドー
14.Glinda of Oz(1920)『オズのグリンダ』(14)
オズの辺境の国での争いを止めるために赴いたものの、閉じ込められてしまったオズマとドロシーを助けに行く仲間たち。
ゲスト:エルヴィック、レディ・オーレックス
* 邦題後ろのカッコ内の数字はハヤカワ文庫での出版順です。『オズのブリキの木樵り』の順番は今初めて知りました。結構後に書かれた作品だったんだ;妖精の女王ラーラインの件に違和感を覚えた理由がわかった気がする…。
文字の色ですが、青→本編、緑→番外編、黄色→外伝といった印象で分けています。人によって印象が違うとは思いますが。
■□■□オズの国と周辺国■□■□
オズはエメラルドの都を中心として東西南北に分かれていて、それぞれの土地にイメージカラーみたいなのがあります。東→マンチキン(青)、西→ウィンキー(黄)、南→カドリング(赤)、北→ギリキン(紫)となっています。
エメラルドの都に住むオズマがオズの支配者ですが、完全に支配しているわけではないみたいです。というのも、辺境の土地に住む者たちは自分たちの住んでいるところの支配者しか知らないことも多く、オズマの存在を知らないことも結構あります。そのうえ、オズマ自体もオズ全土について把握しているわけではありません。そんなわけで、お互いの存在を知って初めて支配者と被支配者の関係になる感じみたいです(この辺りでそこまでややこしいことにならないのがオズだと思う。いきなり現れた人に「ここは私の土地だからこれからは私に従ってね」などと言われて簡単に「はいそうですか」となるだろうか)。
何となく作ってみました。
地名の後ろのカッコつきの数字は作品の番号です。位置関係はまったく正確ではありません。ウーガブーについてはどこにあるのかわからなかったので、適当です。
こうやってみると、ウィンキーとカドリングが多いです。ギリキンがもっとも未開みたいなことが書いてありましたが、確かにあまりギリキンの国は登場してないです。カドリングは不思議な生き物たちの住む国、ウィンキーとマンチキンが生活の拠点となりやすい国なイメージですかね。ウィンキー=工業国、マンチキン=農業国みたいな気がします。
ついでにオズと周辺国が下の図。
これまただいぶ適当です。いちおう本にある地図(?)を参考にしたので、位置関係はそこまで間違ってないと思います…。
ちなみに地底世界も広がっています。 海は私たちの住んでいる、いわゆる「外の世界」とつながっているみたいです。それ以外でも、空や死の砂漠、地底も外の世界とつながっているようです。おとぎの国の入り口はどこにでもあるのでしょう。