びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

懐かしのゲーム(4)幻想水滸伝

 すごく好きでした。今でも好きです。

 弟がFF9をやっていたのを見て、RPGやりたいっと思って買ったのがきっかけです。中古ゲームを適当に探して見つけたのが「幻想水滸伝Ⅱ」。タイトルを何となく聞いたことがあったのと、イラストがきれいだったことで選びました。

 やり始めて思ったのが、なんかこれ前作からの続きなんじゃ…。そりゃ「Ⅱ」なんだからそうなんでしょうが。絶対に「Ⅰ」からやるべきでした。本当に。登場人物たちが懐かしそうに会話しているのを、かなり疎外感を感じながら見ていました。

 

幻想水滸伝Ⅰ>

 Ⅱからやり始めたこともあって、イラストの違いにちょっとびっくりした気が。こちらの方も味があって好きです。Ⅱをやっててまったくわからなかった「坊ちゃん」が主人公です。かなり重いストーリーで、ハッピーエンドにはなりません。個人的には108星揃わない方のエンディングの方が好き。主人公の背負ってしまったものの重さと切なさが伝わってきます。仲間はたくさんいるけれど、ものすごく孤独な主人公でした。

 キャラクターは物語の性質上、大人が多く登場します。仲間の中で主人公の親友ポジションのキャラクターはいませんね。こういったところが余計に彼の孤独を強く感じました。テッドのエピソードは何度見ても悲しいです。過去の村に行った時に流れる音楽が余計に悲しい。

 印象的だったのはエルフのシルビアが仲間になるシーン。主人公たちのことは怖いけどキルキスが信じるものなら信じられる、みたいなことを言っていた彼女がすごく愛おしかったです(うろ覚えなのでちょっと違うかもしれませんが)。あと、ラスボス戦前のタイ・ホーとヤム・クー(とキンバリー)の会話が面白くて好きでした。ちなみに好きなキャラクターはクレオです。最終戦にも連れて行きました。

 

幻想水滸伝Ⅱ>

 Ⅰに比べてあらゆる面で大幅にボリュームアップした続編。ストーリーも複雑になり、登場人物たちのキャラクターや人間関係も厚みがありました。ドット絵も表情豊かでかわいいです。

 主人公はⅠに比べてやや幼さの残る少年といった印象。こちらの方が優しくて精神的に逞しい気がします。義姉のナナミのおかげでか、あまり孤独な印象はありません。とはいえエンディングによって彼の人生が大きく変わるので、孤独となるかどうかはプレイヤー次第かも。ノーマルエンディングはかなり切なかったです。

 ストーリーも好きですが、キャラ達が本当に楽しめる作りになっていました。あらゆる会話パターンを試したくなるし、目安箱や探偵への依頼も全部見たくなります。サイドストーリーやサブイベントも充実していたし、そういった意味でも本当に面白かったです。

 ある意味もっとも印象に残ったのはルカ。ものすごく強烈なインパクトの持ち主で、ラスボスより明らかに遥かに目立ってました。めちゃくちゃ強くて、あっさり全滅したため本当にこれ倒せるのかと疑ってしまいました。それまでの戦闘でそんなに苦労することがなかったから尚更しんどかった…。

 

<幻想水滸外伝>

 Vol.1と2、両方プレイしました。OPアニメは良かったのですが…。ゲームの出来以前にテキストADVというものが私には向いていないと思いました。途中までやって放置していましたが、Ⅲにデータが引き継げるということで攻略サイトを駆使してクリアしました(引き継いだからと言ってそんなにお得感はない)。

 

幻想水滸伝Ⅲ>

 前作から色々な意味で大きく変わった作品。賛否両論あったみたいです。私は十分楽しみました。仲間が集結してからラストまでが駆け足すぎでしたが。それまでが丁寧に描かれていた分、落差が激しすぎました。ええっ、もう終わり?みたいな。そんなわけでストーリーも終盤付近までは良かったと思います。ラストに関しては不満ではありませんが、もう少し捻ってほしかったです。システム自体は楽しかったです。あと、OPアニメがすごく良かった。

 キャラクターについては、主人公たち一行というかメインキャラたちは本当に丁寧に描かれていたと思います。なので、それぞれに感情移入しやすくて、トーマスを含め、どの章の主人公も好きでした。一方、旧作からの引継ぎキャラは正直微妙でした。わざに引継ぎキャラ作らなくてもよかったのでは…?と。たとえば、星辰剣出るならもうちょっとビクトールの話題出してほしかったし、せめてシエラが出てくれれば…といった感じです。個人的にはメグの娘が出るくらいなら、ヒックスとテンガアール(あるいは彼らの子ども)が出てほしかったです。自分の思いとはちょっとずれがありました。

 

 Ⅳ以降はやっていないので、よく分かりません。シリーズ自体完結していないのが残念です。回収されていない伏線があるので、完結してほしかった(ⅣとⅤやってない私が言うのもなんですが)。

 

幻想水滸伝 ティアクライス

 ナンバリングタイトルとは全く世界観を別とした新作。幻想水滸伝なので108星集めとか本拠地システムなどはあります。

 このゲーム、母の暇つぶし用に買ったため私自身はプレイしていません。母の隣でサポートする程度だったので、全部見たわけでもありません。でも、隣で見ていて面白かったです。ストーリーもきれいにまとまっていたと思います。ただ、声がついていてびっくりしました。

 主人公はかなり自己主張が強かったです(悪い意味じゃありません)。主人公を支えてくれる幼馴染たちもいるし、そういった意味では今までの主人公のたちよりだいぶ恵まれてるなと思いました。