このあたりからあまり内容を覚えていない…。
今まで以上にネタバレが多いので、折りたたんでおきます。
■■ 23巻
■ 第九十~九十一話
夏目、田沼、西村、北本で三高校に伝わるという「テンジョウさん」の絵を探す話。珍しく妖が登場しない。
* 夏目たちの通う世分の他、近くには二葉と三隅という高校があった。二葉は廃校となっており、三隅もそのうち廃校になりそう。
■ 第九十二~九十四話
夏目と名取が的場の行う儀式を手伝う話。
名取と旧依島邸を訪れていた際、隣の屋敷を訪ねるとそこには「三春家」の儀式をおこなう的場たちがいた。意図せず儀式の邪魔をしてしまった二人は的場を手伝うことに。夏目は儀式を妨害する者の存在に気付き探しに行く。
儀式が始まる頃、名取と的場は術のかかった部屋に閉じ込められる。なんとか抜け出し、的場は儀式に間に合う。一方の夏目は儀式の妨害を目論む妖と会う。
妖の妨害を食い止め、儀式は成功する。
* 三春家…的場一門の祓い屋大家十一家のひとつだったが、今は滅んでいる。妖との約束の儀式がまだ残っているため、的場が代行している。
* 的場は一門を守ることに対して強い責任感を抱いている。
■■ 24巻
■ 第九十五~九十六話
多軌の兄が帰って来る話。荷物整理をしていた時に見つけた鍵の鍵穴を探そうとしている。
<登場キャラクター>
▪ 多軌勇
多軌の兄で六歳差。遠くの大学に通っている。妖に憑かれやすい体質だが、妖などの存在を信じていない。そのため、それらが迷信であることを証明するために怪しい場所を回っている。
* 両親は仕事の関係で年中海外、兄は大学生(以前と微妙に設定が異なっている)。
* 多軌は妖は見えないが、術力を持っている。
* 縁起がよいとされる、花のような模様のある石…前に登場した「石洗い様」の描いた石のこと?
■ 第九十七~九十八話
田沼に憑りついた妖と、旧友である三篠の話。田沼が人の姿で現れた三篠に連れ回される。
■ 特別編20 幕間探偵
映画(ミステリー?)の中断中に、謎解きをし合う四人組。
■ 第九十九話
折り紙に宿る妖が美しい景色を見せてくれる話。
■■ 25巻
■ 特別編21
中級二匹にくっついて旅の難を逃れようとする小さな妖の話。中級たちは夏目の相談事に応じるために、秘境の桃を取りに行っているところだった。
■ 第百~百二話
<第百話>
名取は祓い屋の名家である末崎の家で、あることに気付く。一方、夏目はニャンコ先生が行方不明になったと思い、田沼から得た「白霞焼」の情報を頼りに窯元のある里へ行く(実際はニャンコ先生は帰ってきており、夏目に付いて来ていた)。そこで職人と奇妙な男に出会い、身の危険を感じて逃げるが気を失ってしまう。気付くとそこには柊がいた。その後、空飛ぶ人形(?)の襲撃に遭うが、助けてくれたのは的場だった。
<第百一話>
夏目の危険を知った名取が的場を連れて里に来ていた。出会った奇妙な男は「伴(ばん)」といって、女性コレクターに仕える術師だという。彼によって里に結界が張られているため、妖は外に出ることができなくなっていた。伴に見つからないよう里を探索する途中で、倒れていた職人を見つける。里にはニャンコ先生に似た猫たちがたくさんいて、伴はそれを狙っているようだった。
<第百二話>
陣の準備をしている際、夏目は空に浮かぶ札を見つける。札の下に収められているものを手に入れるため、夏目と的場は札の下へと向かう。夏目は名取に友人帳を預ける。札の下には窯があり、そこにあったのは空の箱だった。残って作業を続ける名取とニャンコ先生は、背後から禍々しい人形に襲われる。
<登場キャラクター>
▪ 末崎
多方面に顔のきく名家。
▪ 伴
女性コレクターに仕える術師。古い祓い屋の家系の男で、板人形を操る。コレクションのためには容赦がなく、目をつけたものは必ず手に入れ、未知の品を求めて各地を回っている。
▪ 戸室
白霞焼のただ一人残る職人。術具を焼く力はない。
* 白霞焼…灯邑(ほむら)という焼物の里で作られる陶器。不思議な力が宿りやすく、妖祓い用の面や壺は一級品だったらしい。現在は能力のある職人が絶えたため、幻となっている。
* 里では依代として招き猫型の器を焼いていたことがあった。あまりに強い術具であったため、人に譲るのをやめて蔵にしまい込まれていた。今では猫たちには付喪神のように魂が宿っており、動き回ることができる。的場の家にあった取引用の目録の中に、猫たちが描かれた図録があった。
* 猫たちの見分けがつくほどに的場は猫が好き(夏目はニャンコ先生を間違えているのに…)。
* 伴が使える女主の一派と的場一門は関係がよくない。
■ 特別編22
ニャンコ先生にかわいいリボンを付けた犯人を捜す話。
■■ 26巻
■ 第百三~百四話
前巻からの続き。
目覚めて暴走する人形から猫たちを助けて、無事解決する。
<第百三話>
札の下の窯に封じられていた人型に、一部の猫が喰われてしまう。的場たちが探していたものは、伴に先を越され操られていた。名取とニャンコ先生はなんとか逃げ出し、残った猫と戸室を避難させる。的場と人型を追う夏目は、巾着を守る猫を見つけて連れていくが、見失ってしまい巾着だけが手元に残る。伴の制御がきかず暴走する人型を見つけた的場は自分のものにしようとするが、夏目と名取によって止められる。
<第百四話>
猫が持っていた巾着に入っていた槌によって人型を壊すことに成功する。伴は既に立ち去っており、結界は的場が壊して里から出られるようになる。猫たちは見守ってきた里の秘密が消えたことで旅立っていく。
* 末崎と伴の主はそれぞれ反的場派。伴の主の愛蔵コレクターを末崎邸で見た名取は両者の結託を懸念して的場に知らせた。→ 的場が末崎と取引をして妨害した。
* 伴の女主というのは、的場の姉。猫嫌いらしい。
■ 第百五話
ニャンコ先生が見つけた空き家を田沼と掃除する話。
■ 第百六~百七話
依島の亡き旧友宅を訪ねる話。バスで偶然友人宅へ向かう依島に出会い、付いていくことに。友人には二人の娘がいるはずだったが、出迎えたのは三人でー。
* 依島の友人、日下部もまた妖が見える人だった。
* 依島の左腕は妖に巣くわれている(?)
■■ 27巻
■ 第百八話
櫛が割れて落ち込んでいるちょびのために、空を舞う龍の鱗を探す話。犬の会のメンバーも協力してくれる。ちょびの真の姿がわかる。
■ 第百九話
塔子の友人の靴を友達4人で探しに行く話。靴は友人帳に名前がある妖が持っていた。一方のニャンコ先生は妖の首の入った箱を持ち帰っていた。
■ 第百十話
首の妖(可可)の体を探す話。夏目は、元は双頭だった可可のもう片方の頭を持った妖に名を返してしまっていた。
* 可可に呪(まじな)いをかけた祓い屋はあまり強い力はもっていなかった。また、その師匠は矍鑠とした人物だったらしい。
■ 第百十一話
海岸近くに住む北本の叔父さん家に泊まりに行った4人が、夜の海で星拾いをしてぴよぴよを虹雲に帰す話。ニャンコ先生がぴよぴよ話したり、みんなで夢を見ていることになったりと、かなりファンタジーな内容。
* 北本の名前は「篤史」。
* 北本は野球をやっていたが、(家庭の事情で?)やめてしまった。西村は先輩と揉めてサッカーをやめた。
的場が猫にふられるシーンがちょっと切なかったです。犬の会のメンバーが毎回いい味を出していますね。依島の旧友宅を訪ねる話が面白かったです。依島って本来何歳くらいなんですかね…。