びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

ナルニア国物語 感想(映画版)

 ナルニア国物語は映画になっていますね。3作だけ。過去にテレビで放送されていたのですが、当時は興味が湧かなくて見たことはありませんでした。ちょうどペベンシー兄妹が登場するところまでです。本を読んで気になったので、Amazonで見ました。吹き替え版の方です。

 まあまあ面白かったです。自分のイメージとちょっと違うあたりも新鮮だったし。原作を知らなくても、楽しめると思います。一緒に見ていた母は楽しんでいたようなので。作品が進むたびに原作から離れていってる気がしました。

 

ライオンと魔女

  吹き替え版だったのが悪かったのか、「魔女」に違和感が…。あと、タムナスさんが男前でびっくりしました。もっと中年のおじさんっぽいのを想像してました。

 兄妹の中では、ルーシィが一番違和感がなかったです。逆にスーザンは私の中ではかなり微妙でした(もっと美人のイメージだった…すみません;)。エドマンドは思っていたより整った顔立ちでした。なんか賢そう…(賢いキャラなんだけど)。ピーターはビジュアルがどうとかいうより、性格がだいぶイメージと違った。

 わりと原作に忠実でした。ちょっと冗長な感じはしましたが。それと、私の大好きなシーンがなかったのが残念でした。ルーシィとスーザンが、アスランが犠牲になったことをエドマンドに伝えるかどうか言い合うところです。あの場面は私の中ではすごく重要だったのに…。本当に残念。

 

カスピアン王子の角笛

  ちょっと(?)原作と違っていました。それはいいとして、長かったです。150分もありました。実際の時間はともかく、長く感じました。原作にはなかった戦闘シーンがあったのですが、必要あったのかなあと思いました。映画的には盛り上がるんですかね。そもそも、私のこの作品に対する印象が「ひたすら道に迷っている」だったせいか、戦いのイメージがなかった。それでも大まかな流れは大体原作通りでした。

 ストーリー以上に原作との違いを感じたのは、むしろキャラクターの方でした。一番イメージと違うのはピーター。今回も色々な意味で大活躍でした。エドマンド、ルーシィは特に違和感なし。エドマンドはかっこよくなりましたね。スーザンは、大人っぽい少女といった感じでしょうか。「ませた」という意味ではなく、しっかり者で落ち着いた方で。ピーターとは逆です。あと、カスピアンとの恋愛要素があってびっくりしました。カスピアン自体も原作より年上でしたし。そして、カスピアンもピーター同様、ちょっと性格が違いました。

 戦闘シーンでだれてしまいましたが、それ以外は十分楽しめました。

 

アスラン王と魔法の島

  113分。最初時間を見た時は「えっ?」と思いました。原作が他2作品に比べて長いのに、めちゃくちゃ短くなってます。この作品は、配給会社や監督が前作までと変わっているらしいです。

 たぶん、一番まとまっていた気がしました。無駄がないというか。原作のエピソードを入れつつ、大幅にアレンジされていました。「剣を集める」というわかりやすい目的を作ったのは良かったと思います。ラスボス(?)みたいなのもいたし。ポイントは押さえてあったので、別物というほどではなかったです。

 今回はユースチス初登場でした。原作よりマイルドというか、むしろお笑い要員のような感じに。原作の方は、本当に嫌な子だった。ルーシィとエドマンドは成長して、ちょっと大人っぽくなっていました。

 原作を気にしなければ、映画としては一番見やすかったと思います。