子どもの頃、夕方一人でいることが多くて、何となく某教育テレビの番組をよく見ていました。「まんがで読む古典」は確か、清水ミチコさんがナビゲーター的役割をしていて、古典の主人公とともに解説を交えてマンガを進めて行くみたいな番組だったと思います。主人公はそれぞれ、枕草子:清少納言、伊勢物語:在原業平、更級日記:菅原孝標女、蜻蛉日記:藤原道綱母、徒然草:吉田兼好(一応、ネットで調べました)。徒然草だけは、見ていたはずなのですが、記憶にありませんでした。覚えているのは、清少納言を鳥越マリさんがやっていらしたこと、在原業平が女性だったこと…くらいです。絵柄も作品ごとに違った…はず。蜻蛉日記は印象深かったです。内容的には夫への不満とか、そんな内容だったのですが、主人公役の人と清水ミチコさんの掛け合いが面白かった。菅原孝標女と藤原道綱母がおばと姪の関係だったとか、歴史の本などで見たことのある名前がちらほら出てきたりして、断片的な知識が少しつながった時はわくわくしました。
この番組は、古典の世界に入りやすい、よくできた番組だったと思います。少なくとも私はこの番組のおかげでそれぞれの作品や時代に興味が湧いて、読んでみたくなったものです。実際読んだのは、枕草子くらいでしたが。きっと番組を見て満足してしまったのでしょう。時間があったら読んでみたいです。そして、番組自体もまた見てみたい。