びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

久し振りのダンバイン

 やっと見終わりました。だいぶ前に見始めていたのですが、「浮上」の直前で中断していました。ストーリー知っているだけに気が重くて。そして、やはり終盤はやることなすことうまくいかず、嫌な予感しかしない展開が続きました。タイトルが出る時に流れる音楽に違和感しかありません(めちゃくちゃフェアリーチックな音楽)。そして、チャムの健気さが涙を誘います。彼女こそ、まさにヒロインです。本当にかわいいんです。

 

 ラストは初めて見た時はかなり衝撃的でしたが、耐性が出来ていたせいか大丈夫(?)でした。オーラマシンが主役(?)なのに、存在そのものが間違いで、この世界から滅ぼさなければならない―という非情な展開。使い方次第、という言い訳はなく、全員消滅してしまいました(チャム以外)。

 夕方放送されていたらしいということが驚きです。どう見ても対象年齢は小学生じゃないと思います。登場人物に子どもがいないせいか、そこに描かれる人間模様がかなり大人向けだと感じました。不倫や親子間の殺し合いもあるし。どちらかというと友情より男女関係や親子関係に比重を置かれている感じでした。

 この作品はいちおう「味方=善、敵=悪」という図式が成立していたのが興味深かったです。とにかく敵が悪い。しかも一枚岩ではなく、それそれが己の野望を抱いてお互いを利用しようとしている。諸悪の根源はショット…になるのでしょうか。彼さえいなければ、そもそもオーラマシンが存在することもなく、ドレイクやビショットが野望を抱くこともなかったのでしょうから。ビショットはなんか小悪党って感じですかね。個人的にはルーザが人間的には一番の「悪」だと思います。「The 悪女」。化粧の濃いビジュアルと、あのいかにもな声が合いすぎて、これでもかというキャラクターでした。本当に早く死んでくれと思いました。リムルが憐れ。というか、彼女に限らず報われない人ばかりでした。気持ちが通じ合っていたショウとマーベルは、まだましなのかな(最期があれだけど)。

 前に見た時はそれほど思いませんでしたが、あらためて見ると女性陣の個性が際立っていました。みんな精神的に強くて、ただ守られるだけのような人は誰一人としていませんでした。リムルでさえ当たり前のようにオーラバトラー乗ってるし。可愛くて可憐な女王たちが前線で指揮を執る姿は、かっこいい反面余計に悲壮感がありました。ミュージィは本当に厄介な人でしたが、一番の美人だと思います。シーラ様は声と喋り方がツボでした。他のキャラクターも古さはあるものの、全体的にセリフの言い回しや、落ち着いた感じの声のトーンが好きです。なんか自然で聞き取りやすい。一番ふつうだったのはマーベルだと思います(*素敵な女性です)。

 それにしても、オーラバトラーって最強なんじゃないでしょうか。核兵器が至近距離で爆発してもダメージがないって…(水圧に耐えられないなど、機体自体はかなり脆そう)。オーラ力によって強さが変わるので、機体自体の性能差はよく分かりませんでした。きっと後半にバーンやミュージィが乗ってたのが高性能なのでしょう。純粋にデザインだけだとダンバインが好きです。かっこいいのはビルバイン。レプラカーンはゲームのせいで妙にインパクトが強かったです。戦艦はグラン・ガランが異彩を放っていました。

 主題歌含めて大好きな作品でした。周りに勧められる人や語れる人がいないのが残念…。