びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

金色のコルダ 大学生編 (2)

 先日発売された「金色のコルダ大学生編」の2巻目。いちおう火原の活躍回…でしたが、色々カオスでした。火原はかっこよかったです。

 感想は新刊のネタバレとなりますので、折りたたみます。

 

 □第5話

 夢オチ。高校1年に戻った香穂子がリリと一緒にコンクール参加者に会いに行く話。高1なので、当然志水・冬海は登場せず。まだ幼い彼らを満喫する香穂子。

 個人的には志水・冬海が入学している時期だったらよかったのにと思います。夢の中だけあって何でもありの自由な展開でした。

 □第6話

 土浦が偶然出会った月森とカフェで合奏する話。ちょっと卑屈になりかけている土浦に、月森はまっすぐ彼の実力を評価しているのだった。

 土浦は香穂子のことを放っておいているように見える月森に対して、「遠慮なくいくからな」と言いますが、月森を応援しているようにしか見えません。この辺りは柚木と違うところだと思います。柚木の場合、本当に月森の不安を煽っただけ。土浦は香穂子のことはもちろん好きだけど、月森のこともそれなりに大事な存在なんだろうな。

□第7話

 高校のオケ部にあいさつに行って、ハイレベルな演奏を見て香穂子が焦る話。

・金澤が髪を切った。←これはいいとして

志水が突然香穂子に告白。←この巻で一番カオスな場面。いきなり香穂子、火原、志水で異空間を作り出す(最初は火原と香穂子で2人の世界を作っていたところに志水が混ざった)。そばにいる金澤の存在は完全に忘れられている。

 火原は底抜けにいい人ですね。香穂子が月森しか目に入ってなくて、月森も香穂子のことを想っている―それでも自分は香穂子のことが好き。子どもっぽい性格の火原ですが、一番精神的に成熟しているかもしれません。

 志水の恋愛イベントはいつも唐突。呼び名変更も無理矢理な感じだったし。ちなみにこのカオス空間を作るきっかけを与えたのは金澤だったりします。それから鎌田君、誰ですか。存在感あったけど、以前に登場したことあったかな。

□第8話

 火原の家で二人きりになる話。練習の帰りに買った大判焼きを火原の家で一緒に食べようということに。眠ってしまった香穂子に動揺しまくる火原。最後に柚木も登場。

 …。好きな女の子を一人暮らしの自分の家に誘う火原も火原ですが(意識していなかった;)、香穂子もうかつです。たとえ火原の気持ちを知らなくても、一人暮らしの男性の家に単身で行くのはどうなんでしょう。月森とまだ付き合っていないといっても軽率すぎる気が。この後ちゃんと香穂子は起きたのでしょうか。まあ、起きなくても柚木が起こしてくれそうですが。

 

 全体的に強引な展開が多かった気がします。1巻からはほとんど話が進んでいません。今回スポットライトの当たった火原の良さはよく出ていました。人のすごいところを素直にそう思える火原は、本当に素敵な先生になりそうです。メインキャラの扱いには相変わらず差がありました。私は月日派なので問題ないですが;

■月森・・・前半に登場。香穂子との距離を感じているが、どうみても相思相愛。普通にカップルだと思う。(香穂子→好き)

■土浦・・・むしろ彼の中では香穂子<月森なんじゃないかと思えるくらい。香穂子との絡みは今回なし。月森と香穂子の関係を取り持つ役っぽい。(香穂子→いい友人)

■志水・・・登場シーンは少ないものの、インパクトはある意味すごかった。気の毒なくらい扱いが雑な気が。(香穂子→音楽面で尊敬できる後輩)

■火原・・・見せ場もあるし、彼の良さはわかりやすい。(香穂子→すてきな先輩)

■柚木・・・最後の最後で登場(第5話は別として)しただけなのに、存在感は相変わらず。火原には甘い。(香穂子→ドキドキする)

■冬海、天羽・・・2人一緒に1コマだけ。(香穂子→親友(どこが…?;))

■金澤・・・志水告白のきっかけを作った。(香穂子→親しい先生)

■王崎・・・1コマだけ。この先登場することあるのだろうか。(香穂子→優しい先輩)

■加地・・・登場せず。ほぼサブキャラ扱い。(香穂子→元同級生)

■吉羅・・・1コマ。そもそもこの人、マンガでは香穂子とほとんど接点ない;(香穂子→学院の理事長)

 あくまでも私の解釈ですが、香穂子の中では

月森>柚木>土浦≧火原>志水>天羽≧冬海>金澤≧王崎>吉羅

な感じだと思います。1回くらい志水メインの回あったらいいな。番外編とかじゃなくて。