びんのなか

想い出話や感想文など。読書メモが多め。ネタバレだらけです。

金色のコルダ 大学生編 (1)

 先日「夏目友人帳」の最新刊を買いに行った際、たまたま「金色のコルダ 大学生編」を見つけたので、こちらも買いました。

 コルダ(無印、2、アンコール)はPS2版をプレイ、マンガも香穂子が主人公のもののみ読んでいます。

 PS2版でのプレイなので、あれから何年経ったのか…考えるのも恐ろしいですが、あの時はかなりハマっていました。コミカライズ版を買って読むくらいですから、そりゃあもう。

 以前ネットで”ff”の話題を見て、大学生となった彼らについては何となく知っていたのですが、CDを聴いたわけではないので詳しいことは不明。ゲーム中でも、ある程度将来について描かれていたため、違和感はないですし。

 

 

 面白かったです。もちろん、マンガ版での続編として、ですが。もともとこの作品、ゲームとは色々違うため、あまりゲームのことは気にしない方がいいです。最終話で香穂子と月森の想いが通じて3年後の設定なのですが、2人はまだ恋人同士ではない…ってどんな状態なんだ。しかも、2人とも明らかにお互いのことが前より好きになっている感じなのに。まあ、あくまでも元が乙女ゲームなので、主人公が誰かと結ばれた状態というのもアレなのですが。なので、いちおう香穂子は誰のものでもない、らしいです。月森以外のキャラクターも→香穂子みたいです。

 オケ部のコンサートに参加することになった、香穂子、土浦、火原。折角だからと、柚木を誘い、無事OKをもらいます。が、そこは柚木。しっかり香穂子に恋人のフリをさせて~という例の展開へ。柚木を意識するようになった香穂子に気付いた土浦はなんだかモヤモヤします。コンサートには志水も参加することが決まったようです。その後、香穂子と土浦が二人きりになったところに帰国した月森が鉢合わせます。ここで気の毒なのは土浦です。香穂子は月森しか見えていないし、月森も香穂子と土浦(いわゆる壁ドン体勢)を見ても反応なさそうで、あっという間に二人の世界が出来上がってしまいました。土浦の心遣いにより追い出された二人は、偶然加地や火原・柚木と出会い、柚木は月森の動揺を誘うような言葉を口にします。漸く二人きりになったところで、ヴァイオリンを一緒に弾き、月森は上達した香穂子に驚くのですが、それ以上に香穂子との距離を実感してしまうのでした(たぶん柚木が原因かと)。

  香穂子・・・月森しか見えていない。ヴァイオリンを頑張っている理由も月森。さすがに、これでいいのかと葛藤中。

 月森・・・ウィーンに留学中。香穂子との連絡はほとんどがエアメール。

 土浦・・・指揮科へ。相変わらず損な役回り。

 志水・・・相変わらず出番が少ない。作曲家の卵。

 火原・・・教師を目指している。

 柚木・・・家業を優先するため、外部の大学へ。月森に対する謎の挑発(?)も、香穂子とのマイフェアレディ劇場も健在。

 冬海・・・プロのオーケストラを目指す。やっぱり出番がほとんどない。コンサートにはぜひ参加してほしい。

 天羽・・・文学部へ。カメラマンを目指している。土浦を焚きつける役。こちらも出番は少ないが、土浦との絡みがあるため、冬海よりは存在感があるかも。彼氏とか普通にいそうな感じ。

 加地・・・某有名門立大へ進学。やはり何のために登場したのかいまいち不明。

 金澤・・・香穂子たちにオケ部のゲストコンサートを依頼。役割がはっきりしているキャラクターではあると思う。

 王崎・・・まったく出番なし。

 というわけで、キャラクターの扱いというか役割自体も高校の頃とほとんど変わっていません。というか、高校生時代のおさらいといった感じでした。その分、違和感なく読めました。

 香穂子には月森一筋でいってほしいです。そして、演奏家として成長してほしい(演奏自体は月森が認める程度には成長しているようです)。あと、冬海ちゃんにはもっと活躍の場を!!